書籍紹介 ― 眠っていた経典・古文書
本堂の屋根裏から数多くの経典や古文書が見つかりました

江戸時代後期、当寺では本山における講師・助講師を務めた学僧を三代にわたって輩出しました。九代・円雅、十代・円性、十一代・円勧の三人です。
その研鑽の跡を物語るように、本堂の屋根裏から数多くの経典や古文書が見つかりました。

一冊一冊を手に取ると、当時の活版印刷技術の精巧さや、美しい版面の仕上がりに目を見張ります。
また、「高倉学寮」と記された書物も見つかりました。このことから、本山で行われた講義の速記録ではないかと考えられています。
現代の私たちには、その文字を読み解くだけでも容易ではありません。しかし、これらの資料は当寺の学問の歴史を今に伝える貴重な文化遺産です。
浄土教への深い理解で知られる良寛上人も、たびたび当寺を訪れ、これらの書物を借用されたと伝えられています。
現在は、長年積もった埃を払い、虫干しを兼ねながら、一冊ずつ丁寧に整理・保存を進めています。
先人たちが大切に受け継いできた学びの足跡を、未来へと伝えていきたいと考えています。


