【季節の掲示板-2024/08】俱会一処— お盆の尊さを感じて

俱会一処(くえいっしょ)— お盆の尊さを感じて

お盆になると、多くの方々が親先祖を迎えるためにお寺を訪れます。「俱会一処」という言葉は阿弥陀経に由来し、「共に一処に会う」という意味を持ちます。この「一処」とは、場所ではなく、この身、つまり私たち自身のことを指しています。

普段は静かな寺院も、お盆の時期には活気づきます。これは、亡き人を拝む心と私たちが「俱会一処」できることを、本能的に感じているからかもしれません。手を合わせ、「今こうして幸せに生かさせていただいているのも、あなたのお陰です」と感謝を捧げるのです。

現代の分断社会やバラバラな家庭環境の中で、お盆は家族が一堂に会し、心を一つにする大切な時間です。俱会一処の思いを大切に、お盆の尊さを感じてみてはいかがでしょうか。

合掌